Mary Lou Lord(メアリー・ルー・ロード)『Got no shadow』
穏やかなアコースティック・サウンドと、シンプルな歌。
こう書くと、すごく単純な音楽に思えるかもしれません。
でも、単純だからこそ、そうしたスタイルで魅力的な音楽を奏でることは、簡単ではありません。
結局のところ、シンプルな音楽の魅力って演奏している人自身の魅力に繋がっている気がします。
前置きが長くなってしまいましたが、このメアリー・ルー・ロードの音楽は、全編を覆う柔らかな感触が心地良い、ナチュラルなサウンドが魅力。
そのサウンドに乗る彼女のちょと気だるい歌声は、すごく可愛らしいんですが、一本芯が通っているような強さも感じます。
「His lamest flame」の「Na-na-na-na♪」という美しいコーラスではじまる本作は、ロジャー・マッギン(元バーズ)、マニー・マーク、エリオット・スミスらが参加していて、その優しいサウンドを引き立てています。
3曲目の「Lights are changing」は、ロジャー・マッギンのバーズ時代を思い出させる美しい12弦ギターと、不思議と前向きな気持ちにさせてくれるメロディと歌詞が素敵な名曲。
「Some jingle jangle morning」も疾走感のあるサウンドが心地よいギターポップナンバー。
ちょっとエキゾチックな雰囲気のイントロが面白い「Down along the lea」なんかもすごく好きです。
私が一番好きなのは、エリオット・スミスのアコースティック・ギターと歌だけで構成される「Shake sugaree」。
シンプル極まりない楽曲ですが、これがすごくいいんです。
淡い光が射し込んでくるような、そんなイメージ。
バーナード・バトラーというミュージシャンの「You Light the Fire」という曲にすごく似ている雰囲気があって、よくこの2曲を並べてかけていたりしました。
アルバムを通して捨て曲がなく、飽きさせない構成になっています。
ほんとこれは今でもよく聴いています。
彼女のパーソナルな魅力が存分に味わえる傑作。
きっとあなたも虜になっちゃいますよ(^^ゞ







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