ティンダースティックス『Tinderstcks』
オススメ度:★★★★☆
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ティンダーステックス。この名を知る音楽ファンはどれだけいるのでしょうか。映画「ガーゴイル」の音楽を手掛けている、というと知っている人もいるかもしれません。
イギリス・ノッティンガムの六人組グループ、ティンダーステックスの音楽は、「退廃的」「デカダン・ポップ」などという言葉で語れることが多い、とても静かで、そしてダークな音楽。
そのあまりにも美しく耽美なサウンドトラック的なサウンドが凄まじいクオリティで花開いたのがこの1995年のアルバム。
ヴァイオリンが軋む「El Diablo En El Ojo」から張り詰めた異様な雰囲気。
そのサウンドの中でスチュアート・ステープルズが語りかけるように歌うスモーキーな声は、最高にクール。
穏やかなアコーステック・サウンドに包まれた曲、クラシックのような端正な曲、チェロやヴァイオリンなどの弦楽器が重ね合わされる曲…曲調はバラエティに富んでいますが、どこから聴いてもティンダーステックスという雰囲気は、スチュアート・ステープルズのヴォーカルの存在が大きいかも。
今にも崩れ落ちそうなピアノが物悲しい「My Sister」「Seeweed」「Cherry Blossoms」のようなナンバーがひどく印象的に響きます。
そしてこのアルバムの中で唯一光を感じるような美しいナンバー、「Travelling Light」では女性ヴォーカルとのユニゾンがあまりにも素晴らしい、今作のクライマックスとも言える曲。
不協和音なストリングスのサウンドから穏やかなギターへクールダウンしていくラストナンバー「Sleepy Song」まで、完成されたティンダースティックスの世界が見事に作り上げられています。
アマゾンで「ニック・ドレイクに近い」なんてユーザレビューがありましたが、確かにそれも当たっています。
家で一人で静かに音楽に浸りたい時は、こんな音楽がいいですね。







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